- ワンポールテントを二又化することのメリットとデメリット
- 実際のところ二又化するとどのくらい変わるのか?
- ワンポールテントの二又化に必要なおすすめアイテム
こんにちは、ソロキャンプが大好きなぐみコ(@gumicamp)です。
ソロキャンプに限らず、あらゆるキャンパーに人気なテントがワンポールテントだと思います。
設営がカンタン、見た目がカッコイイ、タープと連結もできる、いろいろな人気要素があります。
そんな魅力たっぷりのワンポールテントの唯一のデメリットが真ん中にドドンッと鎮座しているメインポール。
このポールが無かったら真ん中にストーブが置けるのになぁ
こんな風に1度くらい思ったことありませんか?そんな望みをズバッと解決するのがワンポールテントの二又化です。
今回、私が持っているワンポールテントを二又化してみました!
やってみて分かったメリット、デメリットについて紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、ワンポールテントの二又化をするか悩んでいる方の後押しになるかと思います。
「まぁ、そんなに変わらないんだろうな…」と予想していたのですが、いい意味で期待を裏切られました。ワンポールテントを持っている全キャンパーが一度はやってみるべき手法だと思います!
ワンポールテントの二又化とは?
ワンポールテントの二又化とは、専用ツールを使って2本のポールでテントを支えるようにすることです。
通常はテントの真ん中にポールを立てますが、ポールが無くなるのでデッドスペースがなくなり、テント内の空間を最大限に活用することができます。
真ん中にポールがあってテント内で動きにくい…
真ん中にコットが置けたらいいのに…
二又化することで、こんな悩みがカンタンに解決します。
【実践】DODのムシャテントを二又化してみた!
私が持っているワンポールテントはDODの「ムシャテント」です。
ソロキャンプ向けのワンポールテントですが、高さが183cmもあってテント内で立てるのと、バイクでも持って行けるコンパクトさが気に入っています。
専用ツール:フタマタノサソイS
DODのムシャテントを二又化するには、次の2つのアイテムが必要です。
- フタマタノサソイS
- コンパクタープポール
ワンポールテントの二又化のやり方
黒いのがフタマタノサソイSで赤いのがポールです。
通常の1本の時と同じように、フタマタポールを広げずにテントを立ち上げます。
二又ポールを幕内の壁沿いに這わせるようにして広げていきます。
このとき、若干ポールを上に押し上げるようにして、片方ずつゆっくり広げていくとやりやすいです。
ワンポールテントを二又化する3つのメリット
ワンポールテントを二又化してみて分かったメリットが次の3つです。
- とにかく広くてずっと住みたくなる
- 広くなるのでレイアウトの妄想が広がる
- 出入りがスムーズになる
メリット①とにかく広くてずっとテント内にいたくなる
写真でも十分伝わるかと思いますが、テント内がものすごく広くなります。ポールが1本あるか、無いかで広さの感じ方がここまで変わるとは思っていませんでした。
ワンポールテントのどまんなかに寝転ぶと、より広さが感じられます。
あまりに居住空間が広がったので、2泊、3泊と連泊したくなるくらい快適なテント内になりました。
メリット②レイアウトの妄想が広がる
真ん中にポールが無いだけで、居住空間が格段に広がります。
あまりの広さに、あんなことやこんなことが出来るなぁ、と妄想が広がってしまいます。
- 真ん中にコットを置いてのんびりお昼寝するのもいいな…
- 真ん中にストーブを置いておでんをホクホク食べるのもいいな…
- 小さなテントを入れて、カンガルースタイルも楽しめそうだな…
何をするか妄想しているだけでわくわくが止まりません!
メリット③出入りがスムーズになる
真ん中にポールがなくなると当然テントの出入りもスムーズになります。
例えば、今回のムシャテントの場合はインナーテントの出入り口のど真ん中にポールが来る設計になっています。
朝起きた時、夜にトイレで目が覚めた時「このポール邪魔だなぁ…」と思いながら出入りしていました。
それが見事にスムーズに出入りできるようになりました!
また、ワンポールテントの一番奥にコットを置いて、ポールの前にチェアやキッチンスペースをつくるスタイルの方も多いと思います。
このとき真ん中にポールがあると出入りもテント内の移動もしにくいです。でも、ポールが無くなることでこの移動のしにくさもサクッと解決するのです。
ワンポールテントを二又化する3つのデメリット
ワンポールテントの二又化に伴うデメリットは次の3つです。
- 荷物が増えてしまう
- 設営に少し手間がかかる
- 強度がすこし弱まる
デメリット①荷物が増える
二又化をしようとすると次の2つの道具が増えてしまいます。
- 二又化専用アイテム
- 2本分のポール
ポールの量が2倍になってしまうので、量も重さも増えてしまうのは仕方がないとはいえ残念ポイントですね。
デメリット②設営に少し手間がかかる
通常のワンポールならテントをペグダウンして、真ん中にポールを立てるだけで済みます。
二又にすると①二又ポールを組み立てて②それをテント内で徐々に広げていく、という2つの工程が追加されます。
ワンポールテントの設営の簡単さの魅力が半減してしまうんだよね。
また、ポールを少し上に押し上げながら、広げていく必要があるので力もいります。
ムシャテント(重さ5.7kg)くらいのサイズ感であれば女性一人でも出来ると思いますが、これ以上の大きなワンポールテントになると、女性1人では難しいかもしれません。
デメリット③強度がすこし弱まる
実際に二股化して感じた大きなデメリットが風に弱いところです。
ポールを斜めに配置するので、通常に比べるとポールがすこし緩くなってしまいます。
二股化したポールのゆるさを表した動画がこちらです。
風の強い日は少々不安が残りますので、予備で通常のポールを持って行った方が安心かと思いました。
【ソロ用テント向け】二又化するためのパーツを紹介!
ワンポールテントの二又化パーツは多くのメーカーから出ています。その中からおすすめのものをいくつかピックアップして紹介します。
DOD フタマタシリーズ
ワンポールテントの二又といえば、DODが一番人気です。
DODの二又化パーツは全部で3種類あります。テントのサイズに合わせて選びましょう。
- フタマタノキワミ…二又化パーツ+ポール2本セット
- フタマタノサソイM…二又化パーツ
- フタマタノサソイS…小さなテント用の二又化パーツ
「フタマタノキワミ」はポールまでついてるフルセットなので、すぐにフタマタ化が可能です。
フタマタノサソイMの場合は別途「ビッグタープポール」が2セット必要になります。
フタマタノサソイSの場合は別途「コンパクトタープポール」が1セット必要になります。
FIELDOOR 二又化パーツ
千円代とかなりリーズナブルなFIELDOORの二又パーツです。
ポールの先端が6mmまでのポールであればどんなポールでも対応しています。
パーツ自体の重さはたったの80gで手のひらサイズ。
荷物が重くなるのがな…と思っていた方でもパーツがここまでコンパクトならやってみる価値があると思いますよ!
TRIWONDER 二又化パーツ
こちらはさらにお安い二又化パーツ。
ポールの先端が8mmまでのポールであれば使えます。
パーツの真ん中にフックがあるので、画像のようにランタンを吊るすことができます。
テントの中を効率的に照らせるので、このフックは非常に嬉しいですね。
あまり聞きなれない中華メーカーのものなので不安になるかもしれませんが、口コミを読むと風速10メートル近くでも耐えられる強靭さがあるようですよ。
Gearfly 二又ポール
二又のパーツだけでなくポール部分もセットになった商品もあります。
Gearflyのこの商品は以下のようなテントに適合しています。
- バンドック ソロティピー1TC
- WAQ Alpha T/C ソロ
真ん中にランタンフックもあるところが便利ですよね。
ちなみにバンドックからは純正品も登場しています。
値段は倍近くになるので、あなたのお財布と相談してどちらを選ぶのか決めましょうね。
ワンポールテントの二又化が向いてる人向かない人
実際にワンポールテントを二又化してみて、向き不向きがあるなと思いました。
それぞれ向いてる人、向いてない人は下記の通りです。
向いてる人
- 荷物の重さよりも快適さを重視する人
- テント内を広く使ったレイアウトに挑戦したい人
- 荷物が多い重量系キャンパー
- テント内にこもってキャンプ時間をのんびり過ごすのが好きな人
- 広々空間でのんびりお昼寝がしたい人
向かない人
- 荷物はなるべくコンパクトにまとめたい人
- 設営、撤収はとにかくすばやく終わらせたい人
- 6kg以上の重いワンポールテントを使っている女子ソロキャンパー
【まとめ】ワンポールテントの二又化はやらなきゃ損
今回はワンポールテントの二又化について紹介いたしました。
テントの真ん中にポールがあるのと無いとのでは大きな違いがあります。
- テントの中でおこもりキャンプが好きな人
- やってみたいレイアウトがある人
- テントの中で大の字になってお昼寝をしてみたい人
いろんなキャンパーにとって、より快適なキャンプ時間を過ごせるアイテムだと強く感じました。
荷物の量も設営の手間も少しだけ増えてしまうけれども、そんなの微々たる手間だと感じるくらいに二又化は快適でした。一度やってしまったら、もう1本のポールには戻れません。
ワンポールテントをお持ちで、快適なキャンプライフを送りたいと思っている方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?